N / N

FUYUU

2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

20141231

流れ続ける景色に 焦点を合わせることができない 視線を浮遊させてみる 薄い色の蛍光色がちらと 目の前を横切る 世界の切れ端の色 分断されたあの子の残像も こんな色だったのかしら そんな言葉は 言い切らぬうちに 川のうちに消えてしまった たくさんのうね…

20141223

僕たちの不安の行方は どこまで探しにいったら 取り戻せますか あまりにも陳腐な叫びを 黙殺しながら歩いた 無意味に繰り返す信号機の点滅も 誰もみてないイルミネイションも 引いたばかりの白線も 何ひとつ教えてくれません 今夜も星がまたたいて 地上では…

20141220

誰かを遠ざけて何に安心しているのかわからないけどこれで良かったと惰性で思うことにしてる一応まだ死んでしまってはきっとだめだって信じているから私が掴み取れないものを誰かが掴み取ってくれるわけではないし私の好きなものは私以外は殺せない当たり前…

20141208

個が分裂した 成熟が 巨大な切なさを齎して 身体を蝕んでいるのだ 気づかなくて良かったのに 私にはとっくに身体がない やりきれずに 身体を売った 切なさへの 強大な欲望の上で 静かに遂行されて まるで悲しみがなかった すこしだけ 古着屋さんの クローゼ…

20141204

欠乏が押し寄せて 月が綺麗な夜は いっそう寂しさが満ちる かつて書いた詩は眠り 夢に溺れた詩のお陰で 私たちは透明の及びを また信じることになる 不透明な身体が 熱さと重さを齎すのに 飽き飽きとしてしまって 透明の裁きを求めて 彷徨う夜を信頼した 目…