20141223
僕たちの不安の行方は
どこまで探しにいったら
取り戻せますか
あまりにも陳腐な叫びを
黙殺しながら歩いた
無意味に繰り返す信号機の点滅も
誰もみてないイルミネイションも
引いたばかりの白線も
何ひとつ教えてくれません
今夜も星がまたたいて
地上では猫が鳴いています
たとえば
昨日の幸福が
明日の幸福をもぎとってきたこと
とても単純なことを
僕たちは知らなすぎたんだ
そう言うには
もう遅いのかもしれないね
軽さだけが残って
いつか天国になるという夢
それは永久に幻だから
いつも美しくてとても悲しい
僕たちがいつまでも
幻であるのと同じことだ
もしも幻が輝いた日には
天国でも
死ぬことができたらいいな
そう夢みて眠ってみよう
今夜も星がまたたいて
地上で猫が鳴いています