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FUYUU

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

20140919

見えているものを見ることが どんなに困難であったのか 彷徨う 明日の霧の中 深く 深く 沈み 眼をあけて 見る 透明の 透明の闇が 迫る 空をきって 迫る 見えない闇 レンズの鮮度の 向こう側 僕らの時代は ここに

20140917

僕たちの詩 どこかに翔んで 言葉は 翔んで、翔んで 夏の死のあたりで 蝉の羽根の脈 のような 静けさと哀しみ で満たされて すっかり綺麗に 死んでしまって

20140907 (2)

夏が終わろうとしている。ヒグラシの声も聞かないまま。熱い日差しも思い出せないまま。どういうことか今年の夏はどこへ行っても倦怠感と閉塞感がたちこめていた。それが私の気分の問題だったのか気候の問題だったのかはっきりとはわからない。もしかすると…

20140907

人が死んだら星になるとして じゃあ星は 星は死んだらどこにいくんだろう 耳の奥の遠くの方で 泡がぱちんとひとつずつ 微かに消えてしまうような日々であったとして じゃあ私たちは 私たちは何かを掴みかけるような それこそ死んでしまった星たちを拾いげる…