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FUYUU

20150911

木々は揺れ
雨はいつのまにか
さらさらと涼しげに
秋を知らせる
濃い緑色も
蝉の声も
太陽に向かう高揚感も
すっかり遠く
はじまりも
おわりも
夢のような不透明さです
あれはきっと
幻想の色だから
うだる暑さ、溶ける景色、そのすべて
ただの色であったから
 
秋は透き通る
さびしさも
よろこびも
風のようにぬけて
溶かされ
うしなう
 
それは
すくえない
かなしみさえも