N / N

FUYUU

20141127

人々の喧騒が、あった

感傷なんて

死んでしまえばよかった

三角形の慰めを知った

鳥は無言で

延々

という言葉が響いた

線をひいた

入らないように

超えないように

線をひき続けた

外側が止まっているのか

内側が止まっているのか

よくわからなかった

全てが止まっている可能性も

いつもあったので眼を塞いだ

そうして

守ってきたものに

どれほどの価値があったのでしょうか

 

わたしには今も

線のはじまりは見えませんが

それはきっと山の上です

 

死ぬ前になったら

山を登って

線を拾って

頂上に旗をたてます

三角形の赤い旗を

 

あなたが死んでも

空から見えるように

わたしが死んでも

空から見えるように

 

三角形の赤い旗を