N / N

FUYUU

20141117

月はもう落ちかけていた
必死さみたいなものは
粒になって
ポケットから零れてしまうし
それでもなんとなく
昨日と今日は連続している
そんなの妄想かもしれないから
たまに確かめるけど
連続をつくって
安心する類いの人間の私は
やっぱり連続している
だからちゃんと
分裂なんかしてないと
言い張っていけるのだ
そんなことが救いになっている日々は
あの人にはもうないのだと思うと
すこしだけやるせない
連続していましたか
その日々
連続が断面になった瞬間は
どういうものなんだろうね
それはひどく恐ろしいので
私はやっぱり連続する
強さではなく弱さということだ
震えながらつなぎとめる
弱さを わたしを
きっとあなたも
 
いつの日か
逃がせるでしょうか
連続 
 
祈りはまた
朝をつないだ
 
                     ——— 軽さだけが全てで