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FUYUU

2014-01-01から1年間の記事一覧

20140320

こんなにも中途半端な脳みそなら ない方がましだ 他人の、そして自己の 自意識に苛まれる凡庸さを いつのまにか アイデンティティに持ち込んでしまった たまにだけれど 生まれる時代を誤ったような気持ちがする 一秒先の自分であることが難しくなる 何もかも…

20140306

実存が不透明な夜の 空に見る複雑な線を 彼らの吐息の青さを 仔犬のいない世界を 限りない色彩の波を 知覚する死の匂いを 零さぬように流し入れよう 言葉のはんらんに巻き込まれる前に

20140302

ここはゼロの地点 ゼロはゼロのまま ゼロにヒャクをかけてもゼロだし ゼロをヒャクでわってもゼロだ それでも私は ゼロをイチにする努力を 永遠に届かないイチのための努力を しなければならないんだ 命をすこしずつ捧げて 捧げた命は永遠にゼロに回帰しなが…

20140228

窓を開ければ 春の匂い 目に見える 冬と春がまじりあう色 曖昧な空気に満たされて 浮ついた気持ちが彷徨う季節 そんな気持ちに目を向けて 冬の真ん中 忘れてしまった感情を恥じる

20140224

自分に向けて、あしたをおもう散歩の記録 * 画材を買ってどうにもまっすぐ帰ることができなかった私は川へ向かってずんずんと歩いた。河岸で光る街灯も、子供がいなくなった小学校から漏れる明かりも、優しいオレンジ色で輝いていて、オレンジ色はすっかり…

20140219

高尚になるつもりなんてからきしないのに 言葉はまるで音楽のように止むことを知らない どうして消えゆく言葉を良しと出来ないのか それは空洞を埋めるためだ 穴のない空洞 入る余地のない空洞を 毎日毎日埋めようと必死だ しかし言葉になった思想がどこにい…

20140215

死から遠ざかると 生が見えなくなっていく なんだか世界は なまぬるいふわふわとした生に溢れていて そんなことが私を憂鬱にさせる 楽しいとか幸せとか そういう尺度でしか生を計れないのは 悲しいことだ

20140211

二十才になりました。 特別な情感もなくて インターネットを通じて送られる おめでとうのひとつひとつに 律儀にありがとうを返して こんなに沢山の人に言われるのはすごく久しぶりだったのに 嬉しいとかそんな感情すらなくて ただただ祝ってくれる人には有難…

20140124

もっともっと 馬鹿だったら良かったのに 何にも考えないで行動できるくらい 馬鹿だったら良かったのに 世間体も人の気持ちも考えないくらい 馬鹿だったら良かったのに いつも見えない鎖に繋がれてる 自分で切れるはずの鎖なのに 長い間見ないフリ 切るのはま…

20140117

世界の形なんて見えなくていい この世界は知らなくていいことばっかりだ 知りたくないことには耳を塞ごう それでも入ってくるものは頭から消してしまおう 嫌な気分は全部無かったことにするんだ その代わり好きなものはうんと吸収する 毎日が楽しくなるように…

20140102

新年なので想いを記します。 今年は二十歳になる年です。 人は二十歳くらいで人格形成を完成すると聞きました。 その真偽は定かではないけれど、 私の場合あながち外れていない気がしています。 二十歳を目前にして思うことは、 自分のことを第一に考えられ…