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FUYUU

20140211

二十才になりました。
特別な情感もなくて
インターネットを通じて送られる
おめでとうのひとつひとつに
律儀にありがとうを返して
こんなに沢山の人に言われるのはすごく久しぶりだったのに
嬉しいとかそんな感情すらなくて
ただただ祝ってくれる人には有難いなと思う。
二十才というのは思っていたより子供で
このまま永遠に子供のままの気持ちで成長して行く気がするし
そうでありたいとどこかで願っている。
二十才は毎日をしっかりと前を向いて生きたい
と同時に
十代の時に感化された本や映画や文化を
ゆっくりと見返していきたい。
十代のうちに出会えて良かったと思うものがいくつもあって
何度も反芻したものもあれば
一度切りになったものもたくさんある。
内容は覚えていなくてもタイトルが思い出せるようなものは
きっと私の価値観の役に立っていて
今の私の血や肉になっているんだと思う。
今読んだり見たりしたら何か違って感じるだろうか。
変わらないこと と 変わってしまったこと。
わからなかったこと と わかってしまうこと。
わかっていたこと と わからなくなったこと。
改めて見たら案外面白くないかもしれないけれど
今の私を形作ってきた確かな文章や色彩が
その中にきっとあるはずだ。